どうしよう?そんなの俺が聞きたいくらいだよ・・・

「ところでゲンドウさん」
「さっきの曾孫さんの話は?」
「ああ、嘘だ」
「ソウデスカ・・・・」
真剣に聞いて損したよ






ある男の悲劇と対策
第5話




あれから色々調べた結果、シンジ君はやっぱり碇家にいるようだ。
そこでとりあえずの方針として、シンジの事は碇家にまかせるが、
その動向を常に監視することに決まった。











2009年



あれから色々なことがあった。
まず、NERV=怪しい秘密組織というイメージを払拭するために、
TV等でのNERVイメージアップを図ったり、
慈善事業などにも積極的に投資・参加したり、
セカンドインパクトの情報も可能な限り公開したりした。
もちろん、国連との協力体制の強化も図った。
週末にはジオフロントの開放もしたし、
優良企業へのオーバーテクノロジーの提供(この場合、
軍事利用をさせないために国連の監査がつく)もした。
対抗組織につても、世論を味方につけてできるだけ合法的に消していった。
おかげで、今やNERVの敵=世界の敵とみなされる様になり、
NERV批判をした放送をしたTV局が潰れたりと色々あった。

交渉ごとを有利に進めるにあたり、
やはりゲンドウスキル「ニヤリ笑い」と「無駄に強い威圧感」が役に立った。
たいていの場合は、こちらに不利な条件を突きつけていた相手に対して、
睨みつけて威圧した後に、ニヤリとすれば、
それだけで相手が何かあると勘違いしてくれた。


が、このゲンドウスキル、交渉以外では邪魔にしかならなかった・・・・
廊下ですれ違う女性職員には怯えられ、
レイと一緒に買い物をしていたら誘拐犯と間違えられて補導された。
1度や2度ではない。その度に冬月先生を身元引受人として呼び出し、
「恥をかかせおって!」と言われ、説教をうけた。

その中でも、アスカが特に酷かった。
まず、初対面の時に「いやあぁあああ!!化け物!!!」
と言ってわんわん泣き出す始末。その魂の叫びを聞いたせいか、
病室で寝ていたキョウコさんと二号機が覚醒!
俺はキョウコさんに殴り倒され入院、ドイツ支部は壊滅的な被害を受けた。
そのかいあってか、退院することにはアスカとも打ち解け、
「おじ様のおかげでママが戻ってきた」と言われ頬にキスされたし、
二号機と惣流キョウコ、アスカ(アスカは父親と決別)親子の
本部引渡しはスムーズに行うことができた。



しかし、なぜ二号機は覚醒したのだろうか?
答えは本部でチェックをしているときに明らかになった
MAGIに二号機からハッキングがあり、
自分はサードインパクト後の未来から来たアスカであることが告げられた。

彼女の話によれば、シンジが居なくなり世界が消滅する間際、
キョウコが現れて、自分の命と引き換えにアスカを過去へ送ったらしい。
その際にキョウコの記憶を受け継いだそうだ。
過去に着いて、目覚めてみれば二号機となっていた。
しかもキョウコの搭乗実験の最中だったらしく、
キョウコに逢えたのが嬉しくて甘えたところ、
それが精神汚染を引き起こし、キョウコ入院。

それで落ち込んで眠っていたところ、
この世界のアスカの魂の叫びが聞こえて覚醒、
彼女を探して暴れまわったのだという。
まったく、二号機にS2機関が無くてよかった・・・


一方キョウコの方は、精神汚染の時にアスカから
未来のキョウコの記憶が流れ込み、混乱し人格が2つに分裂、
その所為で不安定になっていたらしい。
記憶の混乱の他に幻覚も見るようになり、
見る人すべてが量産型エヴァに見えたそうだ。
その後人格が統一され、混乱・幻覚も回復したが、
ゼーレを欺くために演技をしていたのだという(その後ちゃんと今のゼーレについて説明はしておいた)
その間、アスカには辛い思いをさせたと泣いていたので
慰めたのだが、それが彼女のツボにはまったらしく、
そのまま2人でベッドに。その日は明け方まで求め合った。


次の日からもズルズルと関係が続いたが、ある日ナオコにばれて修羅場に。
キョウコ曰く、「バァサンは用済み」発言でナオコはキレて、
その日からは張り合った2人に毎晩搾り取られる事になった。







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