「あ、あの・・・・・久しぶりだね、父さん」













ある男の悲劇と対策
第7話


ユイさんは居なかった。が、代わりにシンジ君が居ました。
「・・・なぜお前がここにいる?」
「な、なぜって言われても知らないよ。気が付いたらココに居たんだから」

そして、シンジ君は神妙な顔をして話し始めました。
「実は父さん、僕はこの世界の碇シンジじゃな「無いんだろ?」って、
何で知ってるのさ、父さん?!」
「いや、お前はどう見ても10歳には見えないし、
なにより、アスカ君も逆行してきているからな」
「アスカも戻ってきてるの?」
「あぁ、今は二号機の中だ。知らなかったのか?
 この前サルベージもやったんだが。
 MAGIにはアクセスしていたんだろう?
 いったいナニを見ていたんだ(ニヤリ)?」
「そ、それは、その・・・・」
「ふっ、まぁお前もそういうコトに興味を持つ年頃ということだな」
「ち、違うよ!!」
「何なら一緒にどうだ?」
「え?っと、その・・・・」

とうとう真っ赤になって黙ってしまった。やりすぎたか?
しかし、ここに逆行シンジ君がいるのなら、
碇家に居るのはだれた?この世界のシンジか?
それにしては行動がおかしいが・・・
俺やゲンドウさんみたいに、他の人物が入っているのか?

そんなことをしばらく考えているが、ふと気が付くと
さっきまで真っ赤だったシンジ君の顔が今は真っ青になっている。
しかも、カタカタと震えながら俺の後ろを指差している。
「なんだシンジ?後ろに何かい「この浮気モノ!!!」

ドガッ!!!

と、いきなりの衝撃。後ろを見ると、案の定ユイさんが立っていた。
ふむ、あれが修羅の形相というモノなのかもな。

「ユイ、いきなり何をするんだ」
「い、いきなりですって?ゲンドウさん、言いたいことはそれだけですか?」
「あぁ、久しぶりだなユイ」
「違います!!私は浮気のことを言ってるんです!!」
「浮気?違うな。お前は法的にも死んだ事になっているではないか。
 世間的にも浮気とは言わないだろう」

大体、この人が「明るい未来を見せたい」なんて言ってエヴァに溶けたりしなければ、
原作でゲンドウがリツコを襲っちゃうことも、
シンジ君があんな扱いを受けることも無かったんじゃないか。
夫と息子のそばに居るより、エヴァの中に居る事を選んだ人に
とやかく言われるような事じゃない。

この人が取り込まれないと、レイちゃんが生まれてこなかったのも確かなんだが。

「・・・・そうですか。そこまで言うなら、覚悟はできているんでしょうね?」
「何の覚悟だ?離婚か?」

そう言ったら、ユイは鼻で笑ってこう言った。
「お仕置きを受けてもらいます」

パチンッ

ユイが指を鳴らすと、どこからとも無く鎖が伸びてきて俺を拘束した。
「な、どういうことだ?!」
「ここはエヴァの中。心の世界ですよ?うまくイメージできさえすれば何でもできます。
しかも私は長い間この中に居たんです。これくらいは造作もありません。
さぁゲンドウさん。覚悟はよろしいかしら?」
「や、やめ『バチンッ!!』ぎゃぁああああああ!!!!!」

こ、このアマ、いきなり鞭で殴ってきやがった!!!

「うふふふふふふふふふ、ゲンドウさん、たっぷり反省してもらいますから、ね!!」

バチンッ!!

「ぐあっ!!」

バチンッ!!!

「ぎゃっ!!」

バチンッ!!!!!

股間にクリティカル。
「・・・・・・(ぱくぱくぱく)」
もはや声もでない。
俺は、あまりの痛みに気絶してしまった・・・
「まだまだこれくらいでは終わりませんよ、ゲンドウさん。さぁ、シンジ手伝って」
「えぇ?!!ぼ、僕も何かしなきゃいけないの?」
「手伝って、くれるわよね?」
「い、いや、そ「くれるわよね?」・・・・・はい」
「手伝って欲しいことはねぇ、・・・・・・・・よ」
「えぇ?そ、そんなことできないよ」
「一人なら無理かもしれないけど、
 二人ならできるわよ。さぁシンジ、行くわよぉ〜」
「(ごめん父さん)・・・はい」









「うっ、ここは?」
気が付くと、ベッドに寝かされていた。どうやら裸にされているらしい。
ご丁寧に手足を縄でベッドに縛り付けられて。
「気が付きました?ゲンドウさん」
「ユ、ユイ」
心なしか、声がうわずってる気がする。というか、声が変わってしまったような・・・?
「心配しなくても、もう叩いたりはしませんわ」
「ではこの縄も解け」

ニヤリと微笑むユイ。
「それはできません。まだお仕置きは終わっていませんから。
・・・・・それよりゲンドウさん、まだ気が付きませんか?」
「?????」

何を言ってるんだ、この女は。特に異常は無いが。さっきの鞭の痛みも消えているしな。
しいて言えば、少し胸が重いくらい・・・・・って、
「な、何だこの胸は!!!!」
「すごいでしょう?私も羨ましいくらいの巨乳よ。Hカップくらいかしら。妬けちゃうわ」
「ど、どういうことだ?」
「うふふふ・・・。貴方が浮気をまったく反省していないようなので、
 私も色々考えました。どうせここから出たらまた浮気をするのでしょう?
 それなら、浮気できない体にすればいいって」


こ、こいつは、なんてコトをしてくれたんだ!!!
しかし、ここで諦めるような俺ではない。
「ふっ、あまいなユイ。女になったくらいで、私がキョウコ君たちを諦めると思ったのか?(ニヤリ)」
「・・・・まったく反省していないようですね」

当たり前だ。せっかく俺補完計画を発動したんだ。
女になったくらいで、今更止められるか。

「まぁ、いいですわ。それならこちらにも考えがあります。シンジ、手伝いなさい」

シンジ居たのか?黙っていたから気が付かなかった。
ところでシンジ、なぜ真っ赤になっているんだ?

「あらあらシンジったら、ゲンドウさんを見て興奮するなんていけない子ねぇ」
「し、しかたないじゃないか!母さんが好みのタイプをイメージしろって言ったから」

どうやら、俺の体のイメージは、シンジが担当したらしい。
しかし、ユイはシンジに手伝えと言ったが、何をするつもりだろうか?
「で、でも母さん、ほんとにするの?」
「だって、ゲンドウさんまったく反省していないんだもの。しょうがないでしょ?
 本当は喜んでるんじゃないの?なんたって好みのタイプだものねぇ」

うふふと笑うユイ。

「・・・・じゃ、じゃあ行きます。ごめんね父さん」

そう言って俺に覆いかぶさるシンジ。興奮していて息が荒い。
逃れようにも、縛り付けられているのでできない。

「ごめん、父さん」

そう言ってシンジは俺の胸に触れた。
その瞬間、シンジの手から熱い何かが流れ込み、体が熱くなった

「ふぁっ!い、今のは?」

それに答えるユイ

「ゲンドウさん、どうしても浮気を止めないのでしょう?
 ですから、もう浮気をするなとは言いません。
 その代わり、条件をつけさせてもらいます。男ともしてもらいます」
「な、なんだと?」
「今シンジに、フェロモンがでるスイッチを入れてもらいました。
 よかったわね、ゲンドウさん。これで外に出ればモテモテよ?男に」

い、いやだ!!男となんて死んでも嫌だ!!!
大体、俺はゲンドウじゃない!!!
人違いでこんなことされてたまるか!

「あら、シンジももう我慢できないみたい」
「え?」

見上げると、目を血走らせたシンジが。

「ご、ごめん。もうがまんできないよ!と〜〜さ〜〜〜〜ん!!!!!」
「やめろ!!い、いやぁあああああああ!!!!!」







こうして、俺は女にされました。シンジに







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